皮膚の痛み skin-pain
帯状疱疹
単純疱疹
丹毒
erysipelas
丹毒とは
丹毒とは真皮という表皮直下の比較的浅い皮下組織で生じる細菌による感染症です。似たような疾患に蜂窩織炎があげられますが、丹毒より深い皮下組織が中心である点が異なります。
丹毒の定義 |
溶血連鎖球菌が皮膚の傷口や虫刺され痕、足白癬のびらん面などから侵入し皮下の浅い部分で増殖し、毒素を産生し拡大させた状態。 |
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丹毒の症状 |
数日の潜伏期の後、発熱や悪寒を伴って紅斑や腫脹を生じます。顔面、下腿などに生じることが多いです。 |
丹毒の治療 |
抗生物質の投与。 |
丹毒の注意点 |
丹毒と似た症状を生じる皮膚疾患は多く、専門医により繰り返し診察を受けることが大切です。また、稀ではあるが抗生物質を投与しても腫脹がひどくなる場合には致死的な壊死性筋膜炎の可能性があり、緊急処置の必要があります。 |
皮膚筋炎
dermatomyositis; DM
皮膚筋炎とは
自己免疫性疾患の一つ。本来人には自分と異物（細菌、ウィルスなど）を見極めて異物のみを攻撃し自分を攻撃しないようにする自己免疫のシステムがありますが、このシステムの異常で自己の免疫系が自分の組織を攻撃するようになってしまった病気です。筋肉が攻撃対象となり皮膚症状も伴うものが皮膚筋炎です。
皮膚筋炎の原因 |
不明。誘因としてウィルス（インフルエンザ、コクサッキー、HIVなど）、細菌（ブドウ球菌、溶連菌）、薬物（ある種の胃薬、高脂血症治療薬など）、食物、環境など。 |
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皮膚筋炎の症状 |
左右両側の体に近い筋肉の痛みと筋力低下、特徴的な皮疹、心臓病、肺炎、関節炎などです。悪性腫瘍を伴うこともあります。 |
皮膚筋炎の検査 |
血清筋原性酵素の上昇、筋電図異常、筋生検、血液検査など |
皮膚筋炎の治療 |
安静、ステロイド投与、免疫抑制剤の投与 |
皮膚筋炎の注意点 |
実際には患者数は100万人中5−10人程度だが皮膚筋炎の発疹と紛らわしい皮膚疾患が多いです。 |
蜂窩織炎
cellulitis、phlegmon
蜂窩織炎とは
皮膚の深い所に広がった細菌感染症で、定義としては傷口などから侵入した細菌が皮膚の深い組織（皮下組織）に達し拡大して行く急性感染症。
蜂窩織炎の症状 |
境界が不明瞭な紅斑を主に下腿などに認め、発熱、圧痛、腫脹を伴います。 |
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蜂窩織炎の原因 |
黄色ブドウ球菌（まれに連鎖球菌）の感染。水虫や虫刺され、怪我をしたところから細侵入することが多いですが、侵入経路がはっきりしないことも多いです。 |
蜂窩織炎の治療 |
安静にして抗生物質の点滴を行います。 |
蜂窩織炎の注意点 |
糖尿病やステロイド剤を服用している場合、より生じやすいので注意が必要です。急速に症状が悪化する時には壊死性筋膜炎という危険な感染症のことがあります。 |
熱傷
burn
熱傷の定義
熱傷とは熱による組織の変性を生じた疾患
熱傷の分類 |
皮膚組織の損傷の深さで分類します。1度から3度まであり、1度は表面のみ、2度は真皮まで、3度は皮下脂肪組織や筋肉組織まで達したものをいいます。2度は浅いもの(SDB)と深いもの(DDB)にさらに分けられる。治癒の仕方が異なるためです。 I度 （epidermal burn:EB） 浅達性II度（superficial dermal burn:SDB） 深達性II度（deep dermal burn:DDB） III度（deep burn:DB） |
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熱傷の症状 |
熱傷の原因、範囲、深さによって千差万別です。受傷部位には疼痛、紅斑、びらん、壊死、潰瘍形成などがみられます。 |
熱傷の治療 |
皮膚のみの場合、紅斑だけであればステロイド軟膏、水疱形成があれば破らないようにガーゼなどで保護し破れたものに対しては抗生剤軟膏を塗布します。潰瘍形成したものは壊死組織を除去後、皮膚潰瘍治療薬を用いたりドレッシング剤を用いたりします。広範囲の熱傷には全身管理が重要。 |
熱傷の注意点 |
熱傷は時間とともに症状が変化します。また軽症のようにみえても熱い煙を吸い込んでいると気道熱傷を起こしている可能性もあり、鼻毛がこげている、喉が痛いなどの訴えがあれば軽く扱わないようにします。 |
クリニック概要
About
- 【院名】
- 東京ビジネスパーソンズクリニック
- 【住所】
- 〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町１丁目8-3
神田91ビルデイング 1F - 【電話】
- 03-6206-4484
- 【最寄り駅】
- 神田＆新日本橋駅
- 【標榜科】
- 泌尿器科・皮膚科・内科・海外渡航外来
- 【院長】
- 伊藤 諭医学博士（日本・英国）
- 【資格】
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 【所属】
- 日本内科学会、日本皮膚科学会、日本渡航医学学会、日本東洋医学会
- 【医療連携機関】
- 聖路加国際病院、社会福祉法人三井記念病院、東京逓信病院
泌尿器科・皮膚科・内科
診療時間
Consultation Time
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